2012年8月30日木曜日

野村くん 二ケタ勝利はお預け

激しい3位争いの直接対決。初戦はエース・マエケンが登板。先制を許すも5回に菊池くんの適時打で同点に。次の回には石原選手2点逆転適時打マエケンも自慢のバッティングセンスを見せ付けるかのようなレフトへ鋭いヒットを飛ばして追加点。押せ押せムードの7回は梵選手ホームランにエルドレッド内野安打、プリンス堂林選手の珍しいセーフティバントとやりたい放題。とどめは阪神戦でランニングホームランを見せた天谷選手がライトへの3点本塁打10-3の圧勝でした。

2戦目は初戦でマエケンが3失点だったため、防御率トップに立った野村祐輔くんが先発でした。1位にたつとあまり良い感じではない野村くん。打線も前日が打ちすぎた気がしたので嫌な予感がしました。
初回から広島は1死1、2塁でエルドレッドの進塁打、堂林選手の四球で2死満塁のチャンスを得るものの得点できず。野村くんの立ち上がりはいきなり先頭打者にヒットを打たれ、送りバントと四球で2死1、2塁のピンチ。ここをセンターフライで打ち取りますが、双方の先発投手の調子が悪いのが見えた感じでした。
調子の悪い先発をどちらが先に打ち崩すかが焦点でしたが、2回の広島は四球とヒット、野村くんの送りバントで1死2、3塁。ここで赤松選手犠飛で1点をとりますが、タイムリーが出ずなんとなく勢いに乗れていない感じ。
野村くんは2回、3回と先頭打者を出してしまい我慢の投球。菊池くんの好守などに助けられながらなんとかしのぎます。しかし4回、2連打をくらって無死1、2塁。三振、送りバントで2死までこぎつけますが2、3塁の大ピンチ。ここであたっているミレッジを歩かせて満塁にしますが、ここから2連続適時打で3失点。残念ながら先に打たれてしまいました。
なんとか食らいつきたい広島は5回に菊池くんが先頭でヒット、梵選手2塁打無死2、3塁の大チャンス。しかし、今日の4番5番6番はまったく頼りになりせん。エルドレッド、堂林選手が連続三振で、迎選手がサードゴロ。犠牲フライすら飛ばせないのは悲しいかぎり。相変わらずの援護のなさで球数も多かった野村くんは4回3失点で降板となりました。
5回からは1軍で無失点・防御率0の横山投手が、6回はサファテが抑えての7回。ヒットや四球、エラーで1死1、3塁とチャンスを作りますが、またまたエルドレッドがキャッチャーファールフライ、堂林選手が見逃し三振と前にすらボールが飛びません。
チャンスの裏にはピンチで7回裏にはサファテがつかまり2失点で終戦。チャンスをきっちりものにしたヤクルトが当然のように勝ちました。

野村くんは初回からピリッとしない感じで首をかしげ、いまひとつコントロールが定まっていないようでした。甘くなってしまったボールを打たれて毎回先頭打者を出し、要所では力のこもった球を厳しいコースに投げてなんとかしのぎましたが、結局は3失点と本来の投球ではありませんでした。これで防御率争いで大きく後退して4位になりました。
中継ぎ陣は横山投手が安定していて今村・ミコライオに次ぐ信頼を得ています江草投手は2軍での成果が1軍でも現れているようで復帰後ここまで完璧です中崎投手2試合で失点0と上々で勝利の方程式以外の投手でも安心してみていられるようになりました。
一方、打撃陣は7番から3番までがいくらチャンスを作っても4番5番6番がことごとくチャンスをつぶしまくるという最低な状況。結局この3人で11打数1安打3三振。1本のヒットも内野安打と、これで点が入るわけがありません。ここで1本が出れば勝てたかもしれない試合だけに勿体ない戦いでした。

本日の結果
広島1-5ヤクルト
野村祐輔 4回 被安打8 与四球4 奪三振2 自責点3 防御率1.69 7敗目

2012年8月27日月曜日

福井くん 2軍落ち

8月26日付で福井優也くん1軍登録を抹消されました。前日の阪神戦は5回までいけなかったものの、極端に悪いというわけではなかっただけに残念です。5番手投手としてはそこそこの評価があったので、代わりがいないのではと不安な声も聞かれます。
福井くんに変わって1軍登録となったのが中崎投手。2軍での登板で完封勝利をしたことから起用となったようです。前回は梅津投手が完封で1軍に上がりましたが、そのときも落ちる候補として福井くんは上がっていたと思います。結果、より悪い成績だった中田投手が落ちましたが、今回は福井くん以外にはいなかったのでしょう。福井くんもまた1軍で投げられるよう2軍でしっかり調整してほしいです。
その中崎投手ですが早速26日の阪神戦で登板。2回を完璧に抑えて、期待に応えています。この調子ならば先発起用もあるのではと思います。2軍ではほかに先発で好調なのが戸田投手くらいで、篠田投手は前回の登板のときに打球を受けて途中降板ですし、齊藤悠葵くんは6回を好投した次に3回持たずKOが続いていて信頼ができません。中村恭平くんは投げても3回なのでまだ実績不足です。この状況で福井くんがいなくなってしまったので、中崎投手に当面頑張ってもらうほかありません。

2012年8月25日土曜日

福井くん 3回を無安打6奪三振も4回途中でKO

前回は3回途中でKOされてしまった苦手の阪神。福井くんとしては雪辱を果たしたい試合でした。
福井くん、先頭打者からいきなり三振を奪います。エルドレッドのエラーにも気持ちが切れずに三振を取って初回に2奪三振。打撃陣も1回にヒットと相手エラーで1点と良い雰囲気。2回も福井くんは四球を出しながらも1奪三振で無失点。3回は気迫の3者連続三振と絶好調。3回までで6奪三振、ノーヒットと完璧な内容。
しかし、一度崩れだすととまらないのが福井くん。4回に先頭打者に初ヒットを許し、続けて不運なヒットに四球で無死満塁の大ピンチ。3塁ゴロで1死を取る間に1失点。まだまだ同点。ここで踏ん張れればぜんぜん問題はないのですが、勢いをとめることができずに2点適時打を浴びてしまいます。そして四球…。ベンチとしては3点を取られてもそこで福井くんをあきらめてはいないのですが、本人の気持ちが切れて四球を出しては投げさせられません。このところ、好投してもだめになるとそれ以降まったくだめで、最後はどうにもならずに四球を出して悪い印象での降板が目立ちます。3回までがあまりにも良かっただけにもったいないです。
福井くんの後を受けての登板は前回も巨人戦で満塁で降板した福井くんを救ってくれた横山投手。今回も頼もしいピッチングで無失点。福井くんの自責点も3で済みました。この場面で現在一番信頼がおける中継ぎ・横山投手が出てきたということは試合を捨ててはいないということ。チームは監督の期待に応えてくれました。5回に梵選手が1点を取って1点差にして、6回からはサファテ投入。当然、逆転すれば今村-ミコライオを出す気満々です。
6回裏に死球とエラーで1死1、2塁のチャンス。倉選手が見事2点2塁適時打で一気に逆転。この時点で福井くんの負けが消えました。この日、好調の赤松選手もヒットでこの回3得点。7回もエルドレッドを木村選手に交代して送りバントをさせて、プリンス堂林選手が適時打を打つという理想的な展開。さらに天谷選手が左中間に打ち込んで、なんとランニングホームランを記録。試合を決定的にしました。
8回からは復活を果たした河内投手が被安打2ながら無失点で切り抜け気持ちのいい逆転快勝となりました。

福井くんに関しては本当に3回までと4回とが別人のような内容で、ヒット1本でこうも劇的に変わってしまうのが残念です。ただ、前回の阪神戦のように何も良いところがなくて、引っ込められたというわけではなかったので、次こそはいけるかもといえるところがあったのは良かったと思います。福井くんはいいときはチーム随一といってよいほどのすばらしい投球なのですから、自信を持って投げてほしいです。失点を恐れて、慎重になりすぎてカウントを悪くしてしまい、仕方なくストライクを取りにいって痛打されるよりも、堂々と投げれば打ち取れる可能性は高いです。仮にそれで失点しても、少しの失点ならば味方が今日のように取り返してくれるかもしれないのですから。
ところで今日は点差があったので江草投手が出てくるかと期待していたのですが、出番がありませんでした。せっかく1軍にいるのに使わなかったらもったいないです。もしやマスコットでの起用かなにかですか? と思いましたが、今日は横山投手、サファテ、河内投手と2回投げているので、明日、大勝しそうなとき、もしくは今井投手が万一大崩れしたときのためにとってあるのかもしれませんね。

本日の結果
広島8-3阪神
福井優也 3回1/3 被安打3 与四球3 奪三振6 3失点

2012年8月22日水曜日

野村くん7回無失点 チーム連敗を4で止める

前日、エース・マエケンの登板でなんとか連敗を3で止めたかった広島。菊池くんプロ初ホームランなど2度にわたって同点に追いつくも、横浜の2発のホームランでまさかの敗戦。味方がまずいながらもなんとか点を取ってくれていただけに、さすがにマエケンも降板後ベンチで号泣。最終回逆転を願って必死に選手たちを見守る姿が悔しかったです。

巨人戦から4連敗。3位争いのためにこれ以上は負けられない中で横浜戦いまだ防御率0の野村祐輔くんが先発しました。
初回、昨日は右肘痛から休んだエルドレッドがいきなり2塁適時打で先制。頼りになる4番が帰ってきてくれました。3回野村くんは四球2つでピンチになりますが、これをきっちり外野フライで打ち取ります。4回裏には石原選手が貴重な2点適時打を打ってくれました。これで楽になった野村くんは6回、7回とヒットで得点圏にランナーを背負いますが打ち込まれる気配もなく、難なく打ち取っていきます。
8回、9回はここのところピリッとしていなかった今村投手、ミコライオの2人がヒットを打たれながらも特にピンチになることもなくガッチリ抑えて完封勝ち。嫌な流れを断ち切ってくれました。
これで野村くんは対横浜戦で防御率0を継続。今日も打たせてとるピッチングがきちんとできていて、安定感抜群。通算で9勝目をあげることができました。

本日の結果
広島3-0横浜
野村祐輔 7回 被安打5 与四球2 自責点0 防御率1.54(リーグ2位) 9勝目

2012年8月19日日曜日

福井くん 粘りの投球 6回途中無失点

巨人戦3連戦の初戦を完封負けで落とした広島。打線が下降気味なのが気になるところですが、2戦目は前回の阪神線で3回持たずに降板してしまった福井優也くん。本人ももう後がないと覚悟の一戦でした。
初回初球はストライクながら、4球続けてボールとなり、いきなり先頭打者を歩かせて嫌な雰囲気の立ち上がり。2番打者以降も続けて、ボールが先行するものの、後続3人を抑えてなんとか0点発進。
できれば先制しておきたい広島。2回は大きなチャンスがめぐってきました。4番エルドレッドが内野安打、1軍昇格したばかりの松山選手が四球と無死1、2塁。6番に下がった堂林選手に期待が集まりますが、空振り三振。続く天谷選手も粘るものの連続三振。ここで倉選手が粘ってから、エラーで出塁して2死満塁。なんとか自らのバットで得点をという気持ちが強かった福井くんでしたが、3B2Sから高めのボール球を振ってしまい3者残塁。
打つほうでダメでも投げるほうでは徐々に良くなっていく福井くん。2回裏は三振をとってから、今日唯一の長打を打たれ、四球も出すものの無失点。3回は3人で、4回も本日2本目のヒットを打たれるもののスイスイ切り抜けていきます。
5回も四球を1個出しながらも2三振を奪うなどして危なげないピッチング。球速も145キロと上がっていきますが、気になるのは序盤低目でボールが先行していたのと違って、だんだん高めに外の球が内側に抜けてくるのが多くなる点です。
6回裏はちょうど100球目で先頭を打ち取るも、課題のスタミナがここで出てきてしまいます。2者続けて1球もストライクが入らずに1死1、2塁のピンチを招き、今日2安打の村田選手を迎えます。ここは絶対に打たれたくない場面と気合の福井くんが粘って三振を取り、2死までこぎつけますが、ここから暴投と四球で2死満塁となったところで交代となりました。
試合は後を受けた横山投手がヒット性のあたりを華麗なキックで梵選手へパスしてピンチを脱し、7回も3人できっちり抑えます。
双方0点で迎えた8回裏でなんしても勝利を得たい広島は切り札ともいえる今村投手を繰り出しますが、これが裏目に。先日無失点記録が途絶えたことが影響しているのかどうか、いつもの切れがない今村投手が4失点と打ち込まれてしまいました。最後は2軍で成果を残して1軍に昇格した江草投手が3B2Sから三振を取って見せてくれましたが、結局打線は2安打とまったく振るわず2試合連続完封負け。ここまで頑張ってきた堂林選手が3三振と完全にブレーキなのが気になります。

前回のふがいない投球から今度やったら2軍落ち確実の福井くんでしたが、5回までは失点0ときちんと先発の役割を果たしてくれました。強力な巨人打線相手にヒットは2本しか打たれていないのでこの点は自信を持ってよいと思いました。一方、依然として残る課題は制球力よりもスタミナでしょうか。序盤の四球に関しては慎重に長打を警戒して低めに投げていたことがあるのでそれほど悪くはないのですが、6回に100球を超えてからは完全にコントロールが定まらずに投げてる方向と逆方向へいってしまうケースが多く、6回だけで3四球というのはいただけないです。1本もヒットを打たれていないのに、相手に満塁のチャンスをあげてしまうのはもったいないですね。
結果としては良い面悪い面両方ありましたが、6回途中までを無失点で抑えたことで、前回や前々回よりも次回につながる投球になったと思います。そして何気に対巨人戦は3戦負けなし(勝ちもなし)で防御率が1.08(!)と優秀な成績を上げています。なんとか打線が援護してあげて1つ勝ちがつけば広島にとっては貴重な巨人キラーになってくれるかもしれないので今後も危機感を持ちつつ、ローテーション5番目を維持してもらいたいです。

本日の結果
広島0-4巨人
福井優也 5回2/3 被安打2 与四球6 奪三振6 自責点0

2012年8月16日木曜日

野村くん 1ヶ月ぶりの勝利

東京ヤクルトスワローズと熾烈な3位争いを繰り広げている中行われたホームでの直接対決。第1戦をエース・マエケンで落としてしまっただけになんとしても勝たなければならない状況で先発したのが後半戦勝ち星に恵まれていない野村祐輔くん
しかし今日は打線が奮起。1回から菊池くん、梵選手と連続安打で1死1、3塁と大チャンス。ここで頼れる主砲エルドレッド2塁適時打。さらにプリンス・堂林が犠牲フライで2点を取りました。2回には1軍に復帰したばかりの丸選手2点本塁打とヤクルトを引き離します。
野村くんは5回にヒットとボークで2死3塁とピンチを迎えますがここをきっちり抑えます。今日ピンチはこの場面のみと快調なピッチング。7回に1発を浴びて1失点となりますが今日は8回を投げてヒット2本というすばらしい内容でした。
打撃陣では丸選手が殊勲でしたが、地味に菊池くん初回の得点のきっかけとなるヒットを含め、2安打1盗塁と勝利に貢献していました。

本日の結果
広島5-2ヤクルト
野村祐輔 8回 被安打2 奪三振5 与四死球2 自責点1 防御率1.62 8勝目

2012年8月12日日曜日

福井くん いい所なく3回KO 3敗目

中日に3連敗して再び借金生活となった後での阪神戦は大竹、バリントンが好投して3-02-1と連勝。勢いに乗って3連勝といきたいところで前回対阪神ではプロ入り初勝利を挙げた福井優也くん先発。
初回、相手投手メッセンジャーの四球からチャンスを作って梵選手がタイムリーで先制。味方の援護に応えたい福井くんでしたが、1回裏から乱調気味。死球と四球を出してのスタート。なんとか切り抜けるものの、2回裏に連打で無死1、3塁から失点して同点にされます。3回裏には四球でランナーを出してホームランを浴び、次のバッターには1球もストライクを取れずにまた四球。さすがにここでお役御免となりました。
試合は福井くんの後を受けた今井投手が満塁とされながらも無失点。4回裏も得点圏にランナーを背負いながらもしのぎます。5回裏は中田投手で3者凡退。なんとか2点差でくらいつくものの打線は4回、5回、6回とチャンスを作れず。こういったときには打線が奮起して逆転してほしいものですが、6回裏には中田投手がつかまり、ホームラン1本を含めて5失点で試合を決められてしまいました。
7回表に今日2三振していたプリンス・堂林選手が久々の長打となる3塁打を放ってなんとか1点を返すのがやっと。阪神は4番、5番、6番で7安打7打点に対して、広島は2安打0打点、おまけに3三振と差が出ました。今週の6連戦で広島打線の得点はわずか10得点、1試合あたり1.67点ではさすがに勝てません。
今日の試合で明るい話題は不振だったサファテが1回を3人できっちり抑えたところくらいでしょうか。ミコライオが月末にはいなくなる状況で使い道がなくなりつつあったサファテにはなんとか復活してもらわないとなりません。

試合後、福井くんは「次頑張ります。次があれば…」と完全に意気消沈気味。大野コーチも「ストライクが入らなくて代えられるようじゃ困る。(次回は)考えるところがある」とローテンションからはずす、または2軍落ちも考慮している模様。先発にせよ、中継ぎにせよチャンスがあれば次はきっちりリベンジしたいところですが、今日は見るべきものが何1つない内容だっただけに1軍でまたチャンスがあるかは…?
現時点での先発候補としては、今井投手がなんとか失点を最小限に抑えているものの安定感があるとはいえない内容で、先発として使うか中継ぎを任せるか悩ましいところ。最近(7月25日以降)の2軍の先発陣では5番手候補だった篠田投手が6回0失点・3回1失点・5回3失点でいまひとつ調子が上がらず。同じく5番手候補の齊藤くんは6回0失点・3回途中で5失点とまた1からやり直しの状況。一方、中継ぎから先発へ転向の梅津投手6回0失点・9回0失点と非常によく、場合によっては福井くんに代わっての5番手での起用もありそう(中継ぎでは2回2失点)。新人の戸田くん6回1失点・6回2失点とここにきて試合を作って1軍昇格へ懸命にアピールしています。中村恭平くんは3回0失点でまた登板チャンスをもらって再起を期待したいところ。中継ぎでは女子バレー銅メダリストの竹下選手との結婚が明らかになった江草投手がよく安定しているのでぜひ1軍で見てみたいです。

本日の結果
広島2-8阪神
福井優也 2回0/3 被安打3 与四死球5 自責点3

2012年8月9日木曜日

野村くん 新人王に黄信号 6敗目

阪神に3連勝して臨んだ中日との3連戦。
初日はエース・マエケンが7回2失点(自責点1)と好投するものの、打線の援護がなかなかなく、後を託したサファテがエラーにも足を引っ張られて1アウトもとれず無死1、3塁となり、2失点。2-4で敗戦。
2日目は捨て試合とばかりに今井投手が先発。初回にいきなり打者2人に連打を浴びて、1失点となるものの、その後は四球を出して苦しみながらも6回を2失点で切り抜けました。特に6回は無死満塁から1点しか与えずなんとか試合を作りましたが、打線は完全に沈黙。ヒットは中日を上回る5本ながら0-22連敗

なんとか3連敗だけは避けたい3日目は1日間隔をあけて登板となった野村祐輔くん。前回は自責点0ながら味方も点が取れず、7回途中で降板、敗戦投手となったためなんとか勝ち星がほしいところ。疲れも感じられたため1日余裕をもらいましたが、初回簡単に2死を取ってから2連打、さらに四球を与えて2死満塁のピンチに。相手・谷繁選手に粘られて3-2と押し出しの不安もあるなかなんとか打ち取ります。3回も先頭を四球で出すものの、後を抑えて乗り切るものの、5回にヒットと四球で2死1、2塁として連続安打で2失点。この回を投げきるものの、球数94球、5回2失点で降板となりました。
勝ちをなんとしても拾いたいと、6回からは横山投手が、7回からは今村投手が投げます。8回に今村投手がヒット2本で2死1、3塁とピンチとなりましたが、最後は空振り三振に切って連続無失点記録をまた更新。
9回2死からエルドレッドが意地のホームランを見せて1-2と迫るものの、つづく堂林選手が3球3振でゲームセット。防御率1点台の投手2人をつぎ込んでまさかの3連敗。投手陣が粘りに粘っただけに打撃陣のふがいなさが際立った3連戦となりました。
肝心の野村くんですが、1日休ませてもらったにもかかわらず出来は良くありませんでした。初回から四球でピンチを広げ、3回も先頭から四球、5回は四球で失点もしてしまいました。捨て試合だった今井投手が四球で苦しみながらも6回2失点だったことを考えると、勝ちをとりに行った野村くんが5回で降板は厳しいです。抜群のコントロールがここにきて少し不安定なのが気になります。
横浜・中日に2連敗で通算成績は7勝6敗となり、最低2ケタは勝利したい新人王に黄信号です。

本日の結果
広島1-2中日
野村祐輔 5回 奪三振6 被安打5 与四死球3 自責点2 6敗目(防御率1.65)

2012年8月5日日曜日

福井くん 6回途中降板も2勝目

前日にエルドレッド、堂林の活躍で一気に逆転勝ちを収めた勢いを今日も続けたい中、先発したのが前回巨人相手に好投した福井優也くん。阪神の先発は安藤優也投手。奇しくも名前が優也同士の「優也」対決となりました。
試合は2回裏に昨日も大活躍のエルドレッドが来日初ホームランを放ち、先制。1死満塁から梵選手が走者一掃の2塁打。さらにエルドレッド2打席連続のホームランと強力に福井くんを援護。福井くんは優也対決を見事に制しました
4回までヒット1、四球1に抑えていた福井くんは5回表に1発を浴びるも勝利投手の権利を得ます。が、6回表に急に崩れてしまいました。ヒット2本で1死1、3塁のピンチで不運なボークの判定。ここで集中力が切れてしまったのか、2塁適時打をくらってリードは保ちながらも降板。後を受けた中田投手にバックも好守で応えて失点を2点に抑えました。
7回からは抜群の安定感を見せる今村猛くんが登場。2回を4奪三振できっちり6人で打ち取りました。最終回はミコライオが締めて苦手阪神相手にホームで連勝です。

前回の巨人戦はまったくと言っていいほど期待されていなかった福井くんでしたが、今回は天敵ともいえる阪神相手にもなんとか勝ちをと望まれるほどに期待を集めていました。結果は4回まではすばらしい出来で、試合を壊すことなくその期待に応えました。5回以降は微妙な内容となり課題も多いようで、本人のコメントも「情けない。…投げるスタミナがない」と2勝目を挙げても反省しきりのようです。ただ、1軍復帰後の一番の改善点は16回1/3を投げて、四死球がわずかだという点でしょう。四球から自滅するという今までと比べると明らかな進歩で、これだけでずいぶんイメージが変わった気がします。前回の好投と今回の天敵相手に及第点といえる投球で、ローテーションの5番手としてさらにアピールができたと思います。次回もがんばって投げてほしいです。

本日の結果
広島6-3阪神
福井優也 5回1/3 被安打5 与四死球1 被本塁打1 奪三振2 自責点3 2勝目


2012年8月3日金曜日

野村くん 自責0も5敗目

本日は現在防御率リーグ2位の野村祐輔くんが先発でした。初回に味方が1点をあげて幸先よいスタート。野村くんもプロ初の死球を与えるなど、いつもより制球が微妙な感じではあったものの丁寧なピッチングで5回まで許したヒットが1本と抜群の安定感。ただ、味方打線は再三得点圏にランナーを進めながらもチャンスで打てない嫌な流れ。
6回裏には先頭打者にヒットを浴び、ダブルプレーに打ち取るも、またヒット&盗塁と徐々に頼みの野村くんがつかまり始めます。幸い失点にはつながらないものの、そろそろ交代のサインかなと思われました。
7回表も広島は倉選手の2塁打が出て、野村くんが疲れ始めているだけになんとか得点してほしいもののそこから攻略できず無得点。
7回裏、ここを抑えればあとは今村くんとミコライオがいるだけに踏ん張りどころでしたが、前回の巨人戦同様ここで崩れてしまいました。6回に引き続き、先頭打者にヒットを許すと、続くバッターのところで捕手が悪送球。続けてヒットを打たれ無死満塁で降板。
大ピンチの中登場したのはいつもながら今村猛くん。さすがにこの場面では打たれても文句は言えません。ヒットと味方のエラーで3点を取られて逆転されてしまいましたが、エラーがらみのため今村くんは無失点。さらにマウンドを降りた野村くんも3失点ながら悪送球と後逸エラーが原因の失点のため自責点は0と嘘のような結果(防御率は1.57と下がって2位キープ)。
8回裏からはミコライオが登場しましたが、2アウトを簡単に取った後、ここでも2失点。
9回表にはデッドボールで会澤選手が救急車で運ばれるアクシデントがありましたが、1死満塁のチャンスにも犠飛で1点を取るのがやっと。広島にとってお得意様の横浜相手でしたが、今日はここぞというときに1本が出ずに、逆に肝心なところでエラーを連発して自滅。2-5の逆転負けと散々でした。

本日の結果
 広島2-5横浜
 野村祐輔 6回0/3 被安打5 失点3 自責点0