2012年7月30日月曜日

福井くん 復活の好投

個人的にカープFANに復帰することのきっかけとなったのが、7月15日の横浜戦でした。
今年のドラ1ルーキー野村祐輔くんが先発で7回を1失点と安定したピッチング。そして9回をしめくくってくれたのが去年のドラ1福井優也くんでした。ヒットを打たれてしまいましたが、最後は2者連続三振と見事なクローザーぶり。2人のドラ1がそろって活躍する豪華な試合でした。
去年までは勝ちが計算できる投手がマエケンしかいなく、それ以外の試合を見るのがつらいカープでしたが、今年はそのマエケンと防御率でリーグトップを競い合うような驚異の新人が現れたことで、長年Bクラスが続くカープも楽しく見られるようになってきました。
そんな新人が現れる中で、今年最低10勝はしたいと意気込んでいた福井くんでしたが、ここまで結果を残せず、2軍落ちも経験していました。1軍復帰後は慣れない中継ぎをしていましたが、3試合5回を2失点、4奪三振で、課題の四球が0と変化を期待させる内容でした。
そしてつかんだチャンス。先発ローテーション5人目の最有力候補だった今井投手が中日戦で、篠田投手が横浜戦で散々な出来で消えた中、なんとしても物にしたいゲームでした。

戦前の予想はひどいものでした。前の2戦が3本柱の2人、絶好調な野村くんと大竹さんを当てたにもかかわらず0-9(野村くんは6回までは1失点とまずまずでしたが…)、2-9と完敗。防御率5点台の福井くんでは今日もボロ負け確実と。正直、自分もボコボコにされてしまうのではないかと、少しは手加減してくれないかなぁとひやひやしていましたが、杞憂でした。
今日の福井くんホントにすばらしかったです。強打の巨人打線を相手に自己最多の10奪三振6回まで無失点。まるでカープのエースかと思わせるような見事な投球。150キロの勢いがあるストレートとたてに大きく変化するスライダーでピンチらしいピンチは初回くらいでした。残念ながら7回にスタミナが切れてきたのか高めの甘い球を打たれてから、失点して勝ち星を消してしまいましたが、それでも今までの試合からすればホント別人かと思うようなすばらしい内容でした。特に良かったのが低め低めに丁寧に投げていた点でしょうか。きちんとストライクから入って、良いカウントへ持っていって決め球で三振をバンバン取るのは見ていて気持ちよかったです。
無死1、2塁からはカピバラこと今村猛くんが登場。表情をまったく変えないひょうひょうとしたピッチングでピンチをあっさり切り抜けていきました。(今村くんのブログでも「福井さんの久しぶりの先発だったから勝ちをつけたかったな」との気持ちをコメントしていますね。)
その後もサファテ、ミコライオと抑えの2人がきっちり仕事をこなしましたが、打線は好投する投手陣を見事に見殺し…。9回は2死満塁とサヨナラ勝ちのチャンスもありましたが、結局10回延長で1-1の引き分け。福井くんが久々に良かったのでぜひ勝ちがほしかった試合でした。ただこれで5人目のローテーション入りに一歩近づきました。次回は苦手な阪神戦になりそうですがそこでも今回と同じような結果を出せれば定着確実になりそうなので期待しています。

本日の結果
 広島1-1巨人
 福井優也 6回0/3 1失点 10奪三振