2014年8月28日木曜日

福井くん7回無失点で1軍残留 石原サヨナラ打

ヤクルトとの3連戦の初戦は序盤に9点を挙げながら、強力ヤクルト打線に怯えながらの勝利。今日の先発は結果次第では2軍降格も予告されている福井優也くん
一度火がつくと止められないヤクルトだけに慎重に行きたい初回は2死後に安打を打たれてバレンティンとの勝負でしたが、難なく抑えてゼロ発進。
2回は先頭打者に2塁打を打たれピンチを招くも、右翼に入ったプリンス・堂林選手の超好守に助けられて2死2塁。四球を出すものの崩れずに併殺に打ち取り危機を脱します。
併殺で波に乗ったのか、3回は2三振を含め三者凡退。4回2死から安打を許すも無失点と味方打線の援護を待ちます。
なかなか得点が入らない中、5回は四球と犠打で2死2塁の場面で左翼方向の打球を今度はロサリオが好捕。よく考えると中堅以外の外野守備が不安な状況ですが、その2人が守備で福井くんを助けてくれました。
6回2番~4番までの上位打線を三者凡退。7回も田中くんの好守の支えもあって三者凡退と、7回を投げて被安打はわずか3。1番から6番までが打率3割を超えるヤクルト打線を相手にエース級の快投を見せてくれました。7回裏に2死2塁の場面が訪れたこと、球数が100球を超えたことで代打が送られ降板となりましたが、十分すぎる投球でした。
福井くんの好投に報いたい広島打線でしたが、2回に無死1、2塁の好機を活かせなかったのが響き以降は沈黙。7回の代打の切り札・小窪選手も期待に応えられず、この時点で福井くんの勝ちはなくなりました。
8回、9回は中崎くん、ミコライオがつないで延長戦へ。10回に永川投手が2死から適時打を打たれて万事休すかと思われましたが、粘る広島は田中くんの安打に、好調の會澤くんに代えての松山選手が続いて無死1、3塁。中東選手の犠飛で同点に追いつくと、堂林選手もつないでサヨナラの好機。しかしここでは得点ならず。
11回は中田くんと石原選手が登場。ここまできたら負けられないだけに気合の中田くんが三者凡退で締めると、その裏にエルドレッドの四球から梵選手の安打で1死1、2塁。ここでまさかの相手失策が出て満塁の好機をもらうと、サヨナラ男の石原選手が見事なイレギュラーを誘う三塁内野安打でサヨナラ勝ち。
中田投手は中継ぎながらこれで9勝目。それだけ終盤での逆転勝利が多いとのことなのでしょうが、勝利数がリーグ5位で、1位との差が2となにげに最多勝投手候補でもあります。

2軍降格へ後がない福井くんが最高の形で1軍残留を決めました。今日はストレート主体の従来の投球。低めを意識したことでヤクルト打線もそうそうは打ち崩せませんでした。要所ではスライダー、フォークで攻めていて、ストライク先行・制球も安定していました。前回多かったシュートはほとんど投げておらず、もったいない気もしましたが、今日は最速149キロのストレートが良かったので問題なかったのでしょう。
福井くんが7回無失点とすばらしい投球をしてくれたおかげで、延長戦となりましたが、今井投手を温存することができました。もちろん、福井くんが早々に炎上した場合のオプションとしての昇格だったでしょうが、明日はマエケンということでよほどのことがない限り、中継ぎは酷使しないで済みそうです。
2軍では九里くんが7回自責0、8回自責1と連続して好投。今村くんも9回自責2、7回自責2と調子を上げてきているので福井くんも含めて、先発の層は厚くなってきています。
ちなみに福井くんは試合前のインタビューでは「勘違いでもいいので、自信を持って投げたい」と話していましたが、本当に自信を持って投げてくれれば打たれる球ではないです。次もいい投球ができるように自信を持ち続けて欲しいです。

試合結果
広島2-1ヤクルト
福井優也 7回 被安打3 与四球2 奪三振6 自責点0
石原慶幸 1打数 1安打 1打点
松山竜平 1打数 1安打

1軍復帰後の福井優也・成績
6試合 34回 被安打31 被本塁打1 与四球11
奪三振22 自責点10 防御率2.65 3勝1敗

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