2013年8月26日月曜日

菊池の失策に今村炎上 安部痛恨の適時失策

最下位ヤクルトを相手に本拠地で3タテを狙う一戦。先発は久々に1軍での登板となる弱冠20歳の戸田隆矢くん
2軍ではいい投球が見られる戸田くんでしたが、1軍ではどうも本調子ではありません。今日も立ち上がりに四球、盗塁、内野安打で無死1、3塁と大ピンチ。しかしバレンティンには3B0Sから3球続けてすばらしい球を投げ込んで三振を奪うなど無失点で切り抜けます。
その裏、丸選手安打菊池くん犠打で1死2塁。松山選手が粘りに粘って適時打を放って先制に成功。戸田くんを盛り立てます。
2回も戸田くんは安打に四球に犠打と1回同様に2死2、3塁のピンチ。しかしここでも三振を取って0点に抑えます。しかし、3回に四球の後、第1打席は三振のバレンティンにお返しの2点逆転本塁打を浴び、次の打者にも安打を打たれたところで降板。球数は59球。もっと見たかった気もしますが、是が非でも3連勝したいチームの意気込みなのでしょう。今井投手が登場します。今井投手は安打を打たれるも併殺で切り抜け、4回は三者凡退。
すると、4回裏に絶好調の梵選手安打に2つの四球で好機をもらうと、倉選手が押し出しで同点。代打で結果を残す岩本選手がここで適時打で逆転して、戸田くんの負けが消えます。ここで一気に畳み掛けたいところでしたが、投手が交代してしまい抑えられてしまいます。今日の試合ここが大きなポイントだったような気がします。
5回と6回は横山投手、7回は永川投手が得点圏まで走者を進められながら粘って1点リードを守ります。
8回は今村投手。このところ、いろんな場面で起用されながら結果を出しつつあったことからセットアッパーへの復帰を賭けた登板でしたが、先頭打者に安打を打たれ、犠打で1死2塁。さらに死球で走者がたまると、昨日好守でバリントンを助けた菊池くんが今日は今村くんの足を引っ張る大失策で1死満塁の大ピンチ。これで気落ちしたのか適時打を食らって同点とされると、続く打者にも大きな当たり。頭上を抜けていたら大炎上確定でしたが、丸選手好捕して犠飛の1点で済みました。しかし、今村投手の僅差での8回起用はやはり危険な気がします。
9回はここ最近出番のなかったミコライオ。先頭のバレンティンは四球で出しますが、1点を取られたら終わりという場面だけに無理な勝負はしません。続く打者を三振に取ると、8回にやらかしてしまった菊池くんが今度は得意のジャンピングキャッチで二直にして2死までこぎつけます。この後、盗塁を決められますが、次の打者さえ抑えれば1点差で9回裏。打ったあたりはこの回守備変更で久々に登場した安部選手のところへ。正直、なぜ安部選手が遊撃でなく、それまで三塁を守っていた木村選手を遊撃にして代わりに入れたのか謎の采配だったのですが、これがズバリ悪いほうに的中。プリンスばりの悪送球が適時失策となり勝負を決められてしまいました。
9回、やってしまった安部選手が先頭でいい打球も好守に阻まれます。ついていないときはついていないものです。丸選手安打、菊池くんが四球で好機を作ると、松山選手がうまい適時打で1点差に。キラにサヨナラ本塁打の期待がかかりましたが、あえなく併殺で試合終了。勝てる試合を守備の乱れで失うもったいないゲームとなりました。

今日の試合で負けの要因となったのは、3回持たずに降板した戸田くん、セットアッパー失格の今村投手、適時失策をやらかした安部選手だったでしょうが、FANの立場から言えば、一番大きかったのが菊池くん。
4回裏に大量得点できる満塁の場面で打順が回ってきましたが、惜しい大飛球後に三振。ここで1本が出ていれば昨日、おとといのように流れが来ていただけに痛い打席でした。また、8回の失策も試合の大きな転機となりました。失策よりはるかに好守が多く、失点を幾度も防いでいるだけに1個の失策を気にして欲しくはないのですが、どうしてか菊池くんが失策すると失点につながるのが気になります。守備での貢献がすばらしいだけに、失策されるとそれだけ投手の心理的ダメージも大きいのでしょうか? 菊池くんが好守で投手を助けている分、投手も踏ん張って菊池くんの失策を帳消しにできれば良いのですがなかなか難しいようです。プリンスが欠場する中、またもジワジワと菊池くんの失策数が増えてきており、失策王という不名誉な称号が現実味を帯びてきたのも気がかりです。ただ、萎縮することなくいつもどおり元気な守備が見られれば、9回のような好守も出るので気にせずプレーをしてもらいたいです。
一方、采配については難しいところが多い試合でした。戸田くんはまだ投げられるように見えましたが、即見切りをつけたのも勝ちを意識してのことなのでしょう。明日が休みと言うこともあり、総力戦となりましたが、結果中継ぎ陣は7回まで無失点。逆転に成功するなど結果的には正しい選択でした。(戸田くんはまだまだ若いながらも現時点で左先発投手の1、2番手となっています。いっぱい学んで次こそプロ初勝利を目指して欲しいです。)
9回は逆に守備変更の采配が悪い結果となりました。梵選手のひざを考えての交代であれば、守備ではそれなりに結果を残している上本選手を遊撃もしくは二塁(その場合は菊池くんが遊撃)へ入れても良かった気がします。どうしても木村選手を遊撃にするなら、三塁は小窪選手もいたと思うのですが、なぜ安部選手が守備固めで入ったのか謎です。安部選手は最近出番がないこともあるので起用してみたいところだったのでしょうが、どちらかというと守備より打撃の選手の印象があります。6月にも武内投手のプロ初勝利未遂試合で、痛恨の失策をして勝ちを消しています。なぜ安部選手が三塁の守備固め要員となったのか? どうにも解せないのです。

試合結果
広島4-5ヤクルト
戸田隆矢 2回1/3 被安打4 被本塁打1 与四球3 奪三振3 自責点2 防御率12.46
菊池涼介 3打数 0安打 1三振 1四球 1犠打 1失策 打率.254
松山竜平 5打数 2安打 2打点 打率.290

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