2013年10月4日金曜日

下水流初安打 菊池本塁打&補殺新記録に王手

前田智徳選手の引退試合ということで注目を集めた試合の先発は今期自身初先発となった福井優也くん
肝心の立ち上がり。ストライク先行の投球ができていました。球速はまあまあで、四球から崩れることを警戒してか、球がやや真ん中に集まりすぎている気がしましたが、大事な試合ということで慎重だったのかもしれません。初回はゴロ3つで3者凡退とすばらしかったです。
2回先頭打者を内野安打で出しますが、遊直で1死1塁。続く打者の当たりは菊池くんのところへ。併殺を狙いに行ったのでしょうが、落球。倒れこみながら二塁へ送球しましたが、これが悪送球となり1死1、3塁。走者を貯めると危険な福井くんだけに無理せず2死2塁のほうが助かったでしょうが、結局この後、左飛を打たれ、初スタメンの下水流くんが懸命に送球しますが、若干逸れてしまい先制を許します。
3回は1死をとってからいつも大乱調が始まってしまいました。変化球を右前へ運ばれ、続けて高めの球をこれも右前安打で1死1、3塁。続いて甘く入った初球を中前に打たれると、一瞬は追いついたかに見えたのですが取れず2点目を奪われます。さらに今度も初球の球が高くなってしまい左前へ痛打。息つく間すら与えてもらえず1死満塁。すると、このところ急上昇の高橋選手に粘りに粘られて押し出し。制球に不安があるとどうしても投げられる場所が限られて三振が取れません。最後はストレートがど真ん中へ行ってしまい中前適時打。結局3回を投げ切ることができず、ここで降板となってしまいました。
後を受けた中田投手は二併殺で切り抜けます。4回に被弾して1点を失いますがまずまず。残り5回は今井投手久本投手が無失点でしのいでくれました。
打線のほうは2回に2つの四死球で1死1、2塁の場面で初打席の下水流くんが初球をたたいて、投手返しの中前安打。2塁走者の廣瀬選手が本塁へ駆け込みましたが、走塁死となり初打席初安打が初打点とはなりませんでしたが、記念すべき第1打席となりました。
3回は先頭の中田投手がびっくりの2塁打。1死後に、失策で先制点のきっかけを作ってしまった菊池くんが初球を振って11号の2点本塁打。ミスを取り返しましたが、こういう場面で打つのが破天荒らしい感じがします。4回には小窪選手2塁打で出塁し、2つの内野ゴロで1点を返しましたが、今日はほとんど打てず、わずか4安打。得点差こそ2点でしたが、内容は完敗でした。

前田選手の引退試合というだけではなく、今日もいろいろなことがありました。まずは初の1軍昇格で、初スタメンとなった下水流くん。初打席の初球を思い切りよく打って初安打。即戦力として開幕1軍が有力視されていましたが、故障もありここまで出遅れてしまいました。しかし、滑り込みでの1軍戦で良いスタートが切れたと思います。
大事な試合ということでなにかやらかしそうな雰囲気が漂っていた菊池くんは失策もあり、本塁打もあり、好守もありと相変わらずの存在感です。公式ではまだ判りませんが、今日も5補殺あったようですので、これで二塁手での補殺数が522個となったはずです。1つの守備位置での日本記録が522個でしたので、この記録に並び、新記録へ王手をかけたことになります。是非最後の1試合で更新に期待したいです。
一方、残念だったのが福井くん。今年は1軍ではまったくいい投球ができませんでした。2軍で精一杯頑張ってきて、やっと巡ってきた好機だっただけにもったいない試合でした。初回での大炎上も覚悟の上でしたが、なんとか3回3失点くらいで切り抜けてくれれば、今井投手や久本投手でつないで逆転も…と思っていましたが、そこまで持ちませんでした。大変な重圧を感じる中での投球だったでしょう。懸命に投げている姿が印象的でした。ただ、あまりに慎重になりすぎたためか、制球は悪くはなかったのですが、いい荒れ具合がなく、速球が微妙で、甘い球を狙い打たれてしまったのが悔やまれます。来年に向けて、見返すためにもしっかりフェニックスリーグで頑張って欲しいです。

試合結果
広島3-5中日
福井優也 2回1/3 被安打6 与四球1 奪三振1 自責点3 防御率8.69
菊池涼介 4打数 1安打 1本塁打 2打点 2失策 打率.248

0 件のコメント:

コメントを投稿