2013年9月1日日曜日

優勝候補の中国相手にフルセットの激闘

ワールドグランプリ決勝ラウンド第4戦。今大会予選ラウンドから負けなしで連勝を続ける中国との対戦。
日本は前日に温存していた江畑選手(日立)を満を持してスタメン起用。リベロには前日に引き続き、佐藤あり紗選手(日立)が入り、2人のリヴァーレ選手が全日本のコートで並ぶという戦いとなりました。(かつて板橋選手と大沼選手、井野選手が入っていたことはあったと思います)
第1セット、モントルーバレーでも圧倒的な存在感を放った若き世界的大エースのシュ・テイ選手のスパイクに手も足も出ない日本は大差でこのセットを失います。
第2セットは効果的に新鍋選手(久光製薬)がスパイクを決めて、リズムをつかむと徐々に江畑選手が本領を発揮し始め、木村選手(ガラタサライ)も好サーブで中国を苦しめます。両サイドの活躍があり、このセットをものにします。
第3セットは中盤に中国が走り、リードを奪われますが、あきらめない日本は終盤にかけて猛攻撃。木村選手がスパイクを決めて逆転するとセットポイントを奪うところまで持っていきますが、あと1点を決める決定打に欠けこのセットを奪われます。
後のない日本は中盤まで食らいつき、流れがくるのを待ちます。流れを引き寄せたのはこの日大爆発の江畑選手。スパイクを決めまくり、サーブでも得点し中国に嫌な印象を植え付けます。中国のミスもあり、連続得点で逆転に成功した日本はそのまま押し切りフルセットへ。
第5セットは前のセットの勢いのまま3連続ポイントを奪いますが、中国も反撃。両者譲らない展開も、日本にミスが出てリードされると、サーブレシーブが乱れて4点差にされます。マッチポイントを奪われてから、江畑選手が粘りのアタックで連続ポイント。13点まで詰め寄りますが、最後はブロックにつかまり惜しくも勝利ならず。

勝つことはできなかったものの、新人セッターを起用してまだまだコンビもあわないメンバーもいる中で、強敵の中国相手にここまで善戦できたことは収穫だと思います。特に銅メダリストのサイド3選手は今大会最高のできでした。ここまでなかなか調子の上がらなかった木村選手も集中力を発揮、前日休んだ江畑選手はスパイクで32得点を挙げ、5割近い決定率と日本のエースアタッカーとしての地位を固めています。しかし、それ以上にすごかったのは中国のシュ・テイ選手。スパイク得点は31得点と江畑選手に及ばなかったものの、決定率は57.41%。日本が勝つにはこの選手をどのようにして封じるかが今後重要となりそうです。

試合結果
日本2-3中国
(16-25)
(25-18)
(24-26)
(25-21)
(13-15)
江畑幸子 36得点(スパイク32得点、ブロック3得点、サーブ1得点)決定率49.23%
木村沙織 26得点(スパイク21得点、ブロック4得点、サーブ1得点)決定率42.86%
新鍋理沙 12得点(スパイク11得点、サーブ1得点)決定率47.83%
佐藤あり紗 ディグ3.00本/セット(総受数43) レセプション73.68%(総受数19)

0 件のコメント:

コメントを投稿