2014年9月13日土曜日

福井くん大乱調 8失点で4敗目

再び自力優勝の可能性が消えてしまった広島。巨人との3連戦で3連敗を喫してマジックを点灯させた阪神との戦いだけに絶対に負けられない試合。先発は福井優也くんでした。
初回に四球と菊池くん、丸選手の安打で無死満塁の大好機でしたが、ここで併殺。しかしなおも四球で再び満塁とするも左飛で1点も入れられない打線。この回で相手先発の藤浪投手を引きずりおろしていれば戦いようがあったのですが、もう今日の試合はここで決まったと言ってよいと思います。3回に天谷選手の安打、菊池くん犠打からの丸選手の適時二塁打で先制するも1点どまり。徐々に藤浪投手のペースが出来てきてしまいました。
一方の福井くんは3回まで1安打と上々の滑り出しでしたが、好事魔多し。4回に一死から相手選手の自打球負傷交代から何故かリズムを崩し、安打と四球でピンチを招くと適時打を打たれて同点とされてしまいます。さらに死球を与えてしまい、ここからは悪い時の福井くんが出てしまいました。押し出し四球に2つの適時打、犠飛でなんとこの回6失点。今年は大崩れしないのが良かっただけにここ一番で踏ん張れなかったのが残念です。
9連戦での中継ぎ陣の疲労も考えてか、今日は捨て試合と割り切って、球数の少ない福井くんはそのまま5回も続投し無失点。しかし、悪い流れを断ち切ることは出来ず6回にも四球を出すと、安打に犠打で二死二、三塁。ここで暴投で1点を献上、さらに適時打で1点追加の計8失点。なおも四球と暴投で2度目の大炎上寸前でしたが、それだけは阻止しました。
結局両チームとも安打数は8で四球の数こそ3つ違いはあるものの、集中打が出た阪神と好機を作っても適時打を打てない広島の差が出た試合でした。地味に丸選手は4打数4安打でした。

福井くんはこの2試合好投しながらも勝ちがつかず、もどかしい状況でした。チームは中日戦に勝ち越し。先発陣はマエケンと野村くんが久々に良い状態で投げて、ヒースも無失点を続けていただけに福井くんもこの勢いに乗りたいところでしたが、そうはいきませんでした。
個人的にはマエケンと野村くんが好投したことで、逆に嫌な予感はしていました。余計なプレッシャーを感じなければ良いけれどと思っていましたが、案の定大崩壊。
福井くんはジェットコースターのような投手で、三者連続三振を奪ったりして安心していると、いきなり急降下してどこかへ飛んで行ってしまうことがあります。また逆に四球連発で苦しんでいたら急転直下、突然いい投球を見せたりもします。個人的にはこのどっちに転ぶか判らない個性ある投球が大好きなのですが、今日も3回までは9人でサクサク進んでいただけに4回にちょっとした迷いから大炎上してしまったのは残念です。
ただ、今日は阪神側の見方通り、ストレートに勢いがなく、変化球も精度が悪かったため、序盤の3回を抑えられたのは幸運でした。5回途中からはストレートも徐々に球速を上げてきて、立ち直ったかに見えたのですが、制球は修正できないままで、6回は完全に自滅でした。ここでいい投球を見せていたならば、4回の大量失点はしょうがないとして、4回以外は無失点。評価が全く違っていただけに、四球・暴投からの適時打という最悪な展開で自身の評価を下げたのが勿体ないです。
次回は気持ちをしっかり持って投げ抜いてもらいたいです。気持ちさえしっかりしていれば勘違いではなく、広島随一のいい投手なのですから。

試合結果
広島2-8阪神
福井優也 6回 被安打7 与四死球6 奪三振4 自責点8
丸佳浩 4打数 4安打 1打点

なおこの試合で菊池くんが死球を受けて途中交代。死球後も普通にプレーしていましたし、本人の発言でも大丈夫とのことで病院へも行かないそうです。今の広島にとっては至宝といもいうべき存在だけに大事に至らなくて良かったです。

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