2013年8月11日日曜日

開幕5連勝も課題山積

ワールドグランプリ第2ラウンド第2戦の相手はカザフスタン。一時は日本をしのぐほどの勢いがあったこともある中央アジアの強豪ですが、近年は低迷。格下相手に圧勝したい試合でした。
スタメンには昨日活躍の橋本選手(JT)をセッターに起用。レフトは長岡選手(久光製薬)と江畑選手(日立)が入る超攻撃型布陣。
第1セットは序盤からリードされる展開。終盤に追いつくことに成功するものの、細かい連携がうまくない場面が多くセットを奪われます。
第2セットはセッターを宮下選手(岡山)に変え、レシーブに気を取られたのかスパイクが決まらない長岡選手に変えて、木村選手(ガラタサライ)を起用。すると、木村選手のサーブから連続得点でリード。リズムをつかむと江畑選手も負けじと得点を稼ぎます。中盤まで8点リードと優位に試合を進めますが、ここからミスを連発。3点差とされ嫌な雰囲気に。しかし、カザフスタンも要所でミスをして再び日本に流れが来て押し切ります。
第3セットもサーブで相手のレシーブを崩す理想的な展開。じわじわと点差を広げていきます。カザフスタンは高さで対抗しブロックでポイントを取りますが、中盤に江畑選手が連続でアタックを決めていき8点差に。このままこのセットも奪います。
第4セットは序盤に江畑選手がブロックにスパイクにと活躍。新鍋選手(久光製薬)の連続得点もあり優勢。ややつなぎの粗さから、点差をつめられても動じずに、サーブで崩してリードを守ります。相手のミスにも助けられてこのセットも取り逆転勝利。これでチームは5連勝となりました。

5連勝の日本ですが課題も多いです。ベテランの竹下選手の後を受けた宮下選手はまだまだコンビが合わない場面が見られます。江畑選手へのバックアタックのトスも緩かったりしてブロックがついてしまうことがありました。また、全体として守備でもうまく連携が取れていない面もあり、木村選手がいないと簡単にチャンスボールを返してしまうこともあります。
その木村選手は守備では貢献度が高いのですが、アタックは以前のような頼れるエースとは言えず。サーブで狙われるので致し方ない面もありますが、前衛にくると得点力がガタンと落ちてしまいます。その場合、後衛に江畑選手が入るのでレシーブ力も落ちて失点することも増えてしまいます。ここをいかに早くローテをまわせるかが重要です。
江畑選手はこの試合もうまいスパイクを見せて得点を稼ぎましたが、最後の1点は絶対に決めなければいけません。スパイクミスしたあとも宮下選手はトスを上げてくれましたが、これをシャットされてはセッターにもレシーバーにも申し訳がないです。結局、切り替えて新鍋選手が決めてくれましたが、気持ちよく次の試合に臨めるようにラストのポイントはエースとして最高のスパイクで決めて欲しかったです。

試合結果
日本3-1カザフスタン
(23-25)
(25-19)
(25-18)
(25-20)
江畑幸子 28得点(スパイク27得点、ブロック1得点)決定率49.09%

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